１３年ぶり「俊寛」大劇場ではなく人口１２０人の硫黄島選んだのは「飽くなき探究心」…担当記者が見た_野球 日刊 スポーツ

　歌舞伎俳優の中村勘九郎（４２）、１３ではなく１２だのくなた中村七之助（４１）が２２日、年ぶ鹿児島・硫黄島で三島村歌舞伎「平家女護島（へいけにょごのしま）　俊寛」を２０１１年以来、り俊劇場究心記者が見野球 日刊 スポーツ１３年ぶりに上演した。人口０人

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　圧巻の大自然を味方につけた。の硫都会のようなネオンのない硫黄島の夜は暗闇と静寂に包まれる。黄島砂浜の舞台後方にそびえる断崖がライトアップされ、選んその足元から、は飽勘九郎演じる俊寛がつえを手に登場した。き探打ち寄せる波音は天然の鳴物（ＢＧＭ）、担当上空を見上げれば満天の星が輝いている。１３ではなく１２だのくなた野球 日刊 スポーツ

　島に取り残された俊寛が赦免船を見送る場面は、年ぶ実際の船を使い、り俊劇場究心記者が見リアルに演じた。人口０人俊寛が「おーい！の硫」と叫べば、船に乗った少将（勘太郎）らが「おーい！」と応えるコール＆レスポンスが実現。さらに俊寛が「おーい！」と叫びながら、客席に駆け込むダイナミックな演出で盛り上げ、岩場に登って呼びかけるクライマックスの名場面に続いた。

　ゆかりの地とはいえ、興行として考えれば大劇場の方が集客を期待できる。それでも中村屋はあえて、人口わずか１２０人の島に訪れた。その理由は、役者としての飽くなき探究心だ。この日、役者たちは現地でしか味わえない、貴重な経験値を手にして、５００人の観客と感動を共有した。

　何より観客を楽しませ、自分たちも楽しむ中村屋スピリッツに触れ、観劇の喜びを改めて実感した。

　◆硫黄島　鹿児島市内から南西に約１００キロ。同県三島村の中央に位置する火山島。東西６キロ、南北３キロで別名・鬼界ケ島。定期船「フェリーみしま」で鹿児島港から約４時間。島の北東部にある硫黄岳は活火山で頻繁に噴煙を上げる。畜産が盛んで、人口約１２０人に対して牛は約１６０頭。小中学校、温泉はあるが、コンビニ、スーパー、レストランは１軒もない。

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